不妊症に悩んでいる方や選択的シングルマザー、同性のカップルなど「精子バンク」を利用したいと考えている人も多いでしょう。しかし、精子バンクを利用するにはどのような条件が必要なのだろうかと不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、精子バンクの特徴や日本国内で利用する際の状況、そしてメリット・デメリットや費用についてご紹介します。また、精子バンクの選び方についても解説するのでぜひ、参考にしてくださいね。
目次
精子バンクとは
ドナーより提供された精子を保存している施設のことを「精子バンク」と呼びます。近年では、約40%の割合で不妊の原因は男性側にあるといわれています。
精子の数が少なく、卵子と精子がうまく受精しないなどの理由により妊娠が難しいカップルも少なくありません。このような場合「精子バンク」を利用する人が増え続けています。
しかし、精子の提供者がどのような人なのか分からないと不安になりますよね。その点、精子バンクでは、精子提供者がどのような人物なのか知ることができるので安心です。
精子ドナーになるには以下のような条件があります。
- 20~35歳まで
- 喫煙しておらず健康であること(過去に喫煙歴があっても登録時は禁煙していること)
- 少しの期間に海外滞在が可能であること
- 精神安定剤を服用していないこと
- 薬物やアルコール依存症でないこと
- 性病などの感染症がないこと
これらの条件を満たしており、精子を提供する際に行う身体検査に何も問題がなければ精子ドナーとなれます。
国内外の精子バンクの状況
まずは、日本や海外の精子バンクの状況について確認しましょう。
日本で精子バンクを利用する条件
日本で精子バンクを利用するには以下のような条件があります。
- 法的に認められている夫婦
- 精子が少なく受精をするには難しいなど、不妊の原因が夫にある夫婦
- 健康や精神面、さらに経済状況が安定している夫婦
つまり精子バンクは、不妊に悩んでいる夫婦が使用できる制度です。そのため、同性愛者や未婚の女性は基本的に利用ができません。
選択的シングルマザー、FTMの方の妊活については以下の記事をご覧ください。
【関連記事】
体外受精で選択的シングルマザーになる方法とメリット・デメリット
FTMの方が妊活で子供を作る3つの方法と産まれた子への接し方
精子バンク以外で精子提供を受けるには
入籍していない夫婦や同性愛者、そして未婚の女性は基本的に精子バンクの利用ができません。そのため、SNSやインターネットなどでやりとりをして精子提供を受けることも可能ですが、トラブルが多いため注意が必要です。
なお、個人で精子提供を行っているサイトもありますが、高額な費用がかかります。さらに、個人で精子提供を受けた場合、トラブルが発生しても法的処置ができないため気を付ける必要があります。
精子提供に関するトラブルについてはこちら>>精子提供をめぐるトラブルの実情と、『こうのとりあしながプロジェクト』の安全面について
海外の精子バンクの状況
精子バンクは、アメリカでの歴史が長いため、精子提供に関する規制が整っています。なお日本で精子バンクを使用するには、法的に夫婦であることが必須ですが、アメリカではそのような規制はありません。
また、個人的に日本で精子の提供を受けるとなると費用が高額となるため、海外の精子バンクより精子の提供を受ける人も多くいます。
精子バンクのメリット
精子バンクには、以下のようなメリットがあります。
- 精子提供者の情報がわかるためSNS上でのやり取りより安心
- 健康な精子を提供してもらえる
- 希望すれば将来、ドナーに会う権利が保障されている
それでは、メリットの詳しい内容について確認していきましょう。
精子提供者の情報がわかるためSNS上でのやり取りより安心
精子バンクでは、精子提供者の情報を管理しています。登録の際には、規定に基づいてドナー登録を行っているため安心です。 なお、精子を提供するドナーも、規約に基づいた上で契約を交わし承認するため、トラブルに対するリスクも少ないといえるでしょう。
仮に、精子ドナーが「自分にも親権があるはずだ!」と主張したとしても、規約に基づいて契約書を交わしているため安心です。
もし、SNSや知人など個人的に依頼した場合、子どもが生まれてから「父親としての親権を主張」を求めてきたらトラブルになるでしょう。その点、精子バンクではトラブルに発展することはありません。
健康な精子を提供してもらえる
精子バンクより提供される精子は、厳しい基準をクリアしているため健康な精子を提供してもらえます。 また精子バンクに登録するには、以下のような厳しい基準があるといわれています。
- 精子の品質
- 本人や家族の病歴
- 心理的評価
- 感染症や遺伝性疾患のスクリーニング
精子ドナーの審査に通過するには、全体の5%ほどといわれています。厳しい審査に通過したエリートだからこそ、感染症や病気などの心配をせず、精子の運動能力が高い精子を提供できるのも精子バンクのメリットです。
【関連記事】
質の良い精子の条件とは?メリットや質を高める時にしたいこと
子どもが希望すれば将来、ドナーに会う権利が保障されている
精子バンクによって異なりますが、子どもが希望すればドナーに会う権利が保障されています。
「ドナーを子どもに接触させないつもり」だったり、「将来的に子どもが望めばドナーに会わせたい」など、家族によって考え方はさまざまです。
一切、ドナーと子どもを接触させるつもりがないなら「匿名」を選択します。なお、子どもが希望した場合にドナーと会えるようにするには「オープン」を選択します。
ちなみに、「匿名」より「オープン」の方が、提供価値が高額な場合があります。
精子バンクのデメリット
日本では精子バンクの歴史が浅く、残念ながら法設備が整っていません。さらに、海外の精子バンクの情報は多数ありますが英語での表記となっているため、日本語での情報が少ないことが現状です。
なお、精子バンクを利用して子どもを出産後、成長してからどのように伝えるのかを検討する必要があります。
精子バンクの費用
日本で精子バンクを使用すると、かかる費用は10~20万円程となります。ただし、1回の精子提供を受けた人工授精で妊娠するとは限りません。
つまり、妊娠するまで何回か人工授精を行うとなると、その分費用が高額になるケースもあります。
また会社によって費用は異なるため、内容や金額を事前に調べることが大切です。
精子バンクの選び方
精子バンクを選ぶ際は、以下のポイントを押さえてください。
- 精子提供者のプロフィール
- 精子情報の開示
- 感染症などの有無を書類にて開示
精子は国内のものがおすすめです。海外の精子の場合、輸入している期間で精子に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
I LOVE BABYでは、すべて国内の厳選されたドナーによる精子を提供しています。
一般社団法人 I LOVE BABYについて
I LOVE BABYでは、他社の精子バンクや、SNSやインターネットなどの精子提供アカウントではサポートしていないクリニックの紹介・治療サポートまで行っています。実際、紹介するクリニックでは妊娠の実績があるため安心して治療に専念できます。
治療を開始すると依頼者様がクリニックへ通っていただく形となります。通院している間も、不安にならないよう受診毎に連絡を取り合うなど、依頼者がストレスを感じることないよう、I LOVE BABYではサポートをさせて頂いています。
I LOVE BABYが皆様に選ばれる理由
日本人精子ドナーのご紹介
全てのドナー登録者は厳しい審査と検査を通過し、心身ともに健康な日本人ドナーの紹介が可能です。
ドナーが全員、精神疾患や、がんをはじめとする病気の検査を済ませており、陰性証明もご提示します。
クリニックの高度な生殖医療技術
精子提供においての妊娠に影響する最も重要な要素の一つは、依頼者の年齢とご自身の卵子の質です。
卵子を精子ドナーの精子と体外受精を行った後、培養した受精卵の中から最も質の良い受精卵(胚)を依頼者に移植することによって、妊娠の可能性を最大限に向上させます。
安心のサポート体制
精子提供プログラムは、依頼者と精子ドナー、そして私たちとの信頼関係が大切で、プログラムを円滑に進める為の重要な鍵となります。
治療を開始致しますと、基本的には依頼者お一人でクリニックに通って頂く形となります。その間も受診毎に連絡を取り合い、依頼者がストレス無く治療を受けられるようにサポートさせて頂きます。
ドナーについて
I LOVE BABY では現在、極めて厳しい審査をクリアした提供者を準備させて頂いております。
本人・親族を含め心身の持病等は一切無く、非常に健康で長生きの家系です。
健康状態だけでなく、ドナーの皆様は人間性も素敵です。
不妊治療にお悩みの方や、精子提供を必要としている方に、何としても最高峰の支援をお届けしたいとの強い気持ちから、極めて厳選した提供者を選び抜くことが出来たと自負致しております。
不妊治療・精子提供をお考えの皆様へ
「子どもが欲しい」という願いをもっている方がたくさんいらっしゃるのに対し、本当に安心・安全が守られた状態で精子を受け取れる機会はそう多くありません。
むしろ、その気持ちにつけ込む悪質な提供者が潜んでいるのが、残念ながら実情です。
個人間で精子を取引して、トラブルに巻き込まれてしまう方を一人でも減らすためにも、私どものような法人が認知と信頼を拡大していかなければならないと考えています。
もし、お子さまを望まれるのであれば、見知らぬ個人間でのやり取りではなく、仕組みが整備された法人サービスを選んでいただきたいと強く思います。
そのうえで私どもとご縁があり、そして可愛い赤ちゃんがお生まれになられれば、こんなにうれしいことはありません。
代表インタビューはこちら>>>I LOVE BABYが提供する『こうのとりあしながプロジェクト』とは?
まとめ
今回は精子バンクの特徴や日本国内で利用する際の状況、そしてメリット・デメリットや精子バンクの選び方について紹介しました。
I LOVE BABYでは、同性カップルや選択的シングルマザーの精子提供をはじめ、不妊治療に関するさまざまな支援や、治療費用に関するご相談も受け付けています。
また費用を気にせず最後まで治療を受けられるよう、提案やサポートも行っています。お悩みの方はぜひ、お気軽にご相談ください。
精子提供の無料相談&支援サイトの一般社団法人I LOVE BABY