「妊活」とは、妊娠を目指して生活習慣を見直し、妊娠しやすい体に整えていく行動です。
健康管理にも役立つため、夫婦や恋人同士で取り組んでいる方もみられます。
しかし、妊活を真剣に続けていると、プライベートや仕事など妊活以外の行動とのバランスが取りづらくなり、心身が疲れることもあるようです。
ここでは、妊活中に疲れを感じやすいポイントやモチベーションを上げる方法、疲れすぎないための工夫を紹介します。
目次
妊活中に疲れたと感じる時は?
妊活中に疲れを感じるのは、次のような状況が挙げられます。
- 日々の生活
- 周りからのプレッシャー
- パートナーが協力的ではない
- 通院
- 終わりが見えない妊活
妊活は生活習慣の見直しや継続的な体調のチェック、検査や診断のための通院が必要になります。
日常生活から見直し、改善していく必要があるため、心身の疲労感につながりやすいのです。
疲れを感じやすい5つのポイントについて、詳しく見ていきます。
日々の生活
妊活は生活習慣や食事を見直す必要があるため、大きなストレスがかかることがあります。
「1年だけ」などと期間を決めて取り組む場合でも、生活スタイルを変えたことで負担が大きくなり、妊活疲れを引き起こすことがあります。
周囲からのプレッシャーがなく、パートナーが協力的な状況でも、頑張りすぎた結果、ふとした瞬間に疲れを感じることも考えられます。
医師のアドバイスに従い、運動や身体のケアを続けることも負担になりやすく、仕事との両立が難しいと感じたときには肩の力を抜き、無理をしないことが大切です。
周りからのプレッシャー
家族や知人、職場の関係者など、赤ちゃんを望む声がプレッシャーになる場合もあります。
妊活中はパートナーの家族や知人など、関わりの少ない人からの意見も耳に入りやすく、子どもを望む声が過剰に感じられるかもしれません。
「早く二人目を」「次は男の子がいい」といった予測できないことをリクエストされたり、「妊活がうまくいっていないのでは」といった否定的な言葉を投げかけられると、モチベーションの低下につながることがあります。
周囲には妊活について詮索や口出しをしないよう注意してもらいたいところですが、難しいときは距離を置いて接することが大切です。
パートナーが協力的ではない
妊活について、パートナーとの話し合いが十分できていなかったり、パートナーが非協力的だったりすると、妊活を進めたくても思うようにいかず、ストレスが溜まってしまいます。
人によっては妊活を負担・面倒に感じることもあるので、パートナーに相談したためにかえって関係性が悪くなるようなケースも少なくありません。
また、不妊は必ずしも女性だけに原因があるわけではなく、男性側の原因によって妊娠できないケースもあります。
男性不妊の問題は、男性パートナーの非協力的な態度に繋がる場合があります。
通院
不妊治療では、1か月に1〜2回以上の診療を継続します。
1か月に1〜2回程度であれば無理なく続けられると考えがちですが、1年や2年続けていくと、病院通いが負担に感じられる日もあるでしょう。
仕事やプライベートとの調整がうまくいかず、病院通いが難しくなるケースもみられます。
すでにお子さんがいる家庭や仕事が多忙または不規則な方は、決まった日時に通院できず負担に感じることがあるかもしれません。
終わりのみえない妊活
妊活にいつ終わりが来るのかという問題もあります。
当事者の健康状態だけでなく、メンタル面での問題もあるため、不安感が強まり『妊活うつ』のような状態に陥る可能性もあります。
「終わりの見えない妊活が心身に大きな負担をかけている」「費用や時間をかけても成果が出ない」というときは、思い切って妊活を休むか、他の方法に切り替えることも一つの選択肢となるでしょう。
妊活のモチベーションを上げる方法
妊活のモチベーションを上げる方法は次の5つです。
- 小さな目標を決める
- あえて妊活から離れてみる
- 運動してリフレッシュする
- 妊活仲間をもつ
- パートナーと一緒に医師の見解を聞きに行く
妊活中はメンタルやモチベーションが左右されやすく、意欲を失わないような工夫が必要です。
ここからは5つのポイントを見ていきます。
小さな目標を決める
目標設定は、妊活のモチベーションを維持するためにもぜひ行いましょう。
小さな目標でも構いません。たとえば「今月はこの運動を◯回行う」といったものでも良いでしょう。
目標設定というとハードルが高いイメージがありますが、何をすべきかを考えることで、自然に目標が設定しやすくなります。
達成が難しい目標ではなく、あくまでも手が届く内容を目標として設定することが大切です。
1年、2年と妊活を継続する際に取り組みやすい内容を選ぶことをお勧めします。
あえて妊活から離れてみる
妊活だけを念頭に置いて生活していると、制約ややるべきことが多く、不自由さを感じるかもしれません。
少しでも疲れを感じたら、一度リフレッシュのために妊活から離れることも良いでしょう。
妊活から離れたときは、妊活のことを考えないようにします。
家族や友人に相談したり、妊活と関連しない環境や場所に出かけたりして、ポジティブな気持ちになれる過ごし方を意識することが大切です。
運動してリフレッシュする
妊活中は体調を整えるためのストレッチや運動がおすすめです。
リフレッシュやリラックスにつながれば、どのような運動でも構いませんが、マラソンや重量物を使った筋力トレーニングなどの激しい運動は必要ありません。
妊活に適した運動として、ヨガ・自重トレーニング・ストレッチ・ピラティスのほかに、サイクリングやジョギング、ゴルフなども無理のない範囲で行えます。
運動がつらいときは、軽い腹筋や屈伸、自宅でのダンベルを使った運動でも良いでしょう。
体の血行を促して代謝を促進する運動は、冷え性の改善や妊娠に適した体づくりに良い影響を与えます。
激しい運動は心身にストレスがかかるため、妊活には適しません。無理なく継続できる運動を取り入れることをお勧めします。
妊活仲間をもつ
妊活のモチベーションを低下させないためには、同じ妊活仲間がいると心強く、悩みを共有したり現状をより良くする方法を話し合ったりできます。
妊活に真剣に取り組んでいる仲間とは、家族や知人には話しにくいことや妊活で困ったことについても相談しやすいでしょう。
ただし、妊活仲間のあいだでもマナーや配慮を忘れずに接することが大切です。
仲間からの情報だけを過信して不安にならないよう、情報交換は慎重に行いましょう。妊活仲間とは普段どおりに接するのではなく、お互いに心と体への配慮を忘れないよう心がけることが大切です。
パートナーと一緒に医師の見解を聞きに行く
妊活では、自分だけが生活習慣を改めたり通院を続けたりするのではなく、パートナーとともに歩みを進めることが大切です。
パートナーがあまり妊活に協力的ではないときは、専門的な知識をもつ医師からの助言が役に立ちます。
さまざまな質問をして、誤解していた点を解消することも有効な方法です。
妊活には、体質やライフスタイルといった個人の状況に合わせてさまざまな方法があります。
「これから妊活を始めよう」と思っても、自分とパートナーの体調や状況を把握していなければ、自分たちに合った妊活の方向性を決めることができません。
二人に合う方法を見つけるためにも、一度は医師の見解を聞きに行く必要があるでしょう。
妊活に疲れすぎないようにするための方法
妊活に疲れすぎないようにするための方法として、「周りの人と比較しすぎない」「治療の回数を決めて取り組む」が挙げられます。
あまりにも疲れたときは一呼吸置いて妊活から離れるべきですが、その前にできる2つのポイントを見ていきます。
妊活中は、スピード感や効率を重視するあまり、「周りではすぐ妊娠していたのに」「妊活仲間がうまくいって自分だけが妊娠できていない」と遅れをとっているように感じやすいものです。
しかし、妊娠や出産のタイミングは人それぞれです。
赤ちゃんがなかなかできず焦りを感じたときは、深呼吸をして自分たちのペースを取り戻し、リラックスを心がけることが大切です。
治療の回数を決めて取り組む
妊活が終わりの見えないものになると、「いつやめるべきか」「やめたほうがいいのだろうか」と悩んでしまい、メンタルに悪影響を与えます。
妊活にこれといった期限はなく、続けるためのルールも設けられていません。
そのため、妊活を続けられるだけ続けようと思っても、結果が出ない場合には、それ以上続けても効果を実感しにくい可能性があります。
妊娠可能な年齢を過ぎる前に、不妊治療やその他の選択肢も検討することが大切です。
モチベーションを維持する工夫で妊活を進める
今回は、妊活に疲れを感じる原因やモチベーションを上げる方法、疲れすぎないためのポイントを紹介しました。
妊活は決まった期間や正解がなく、カップルの体調やライフスタイルに合わせて行うものです。
なかなか思い通りに進まないときもありますが、モチベーションが下がってしまうと妊活そのものが滞る可能性もあるため、リラックスを意識しながら心身のコンディションを整え、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
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