子供が欲しくて妊活に励んでいるけれど、結果が現れず焦っていませんか? 結婚をすればすぐに子供が出来ると考えていたけれど、現実は上手くいかず不安を感じている夫婦は多いです。
今回の記事では、子供が出来ない夫婦に考えられる特徴と解決法についてご紹介します。
「なぜ自分たち夫婦には子供が出来ないんだろう…」。周りからのプレッシャーを受け、孤独に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にして妊活問題に向き合ってみてください。
目次
子供が出来ない夫婦の割合
子供を望んでいるけれど出来ないという夫婦の割合は、年々増加傾向にあります。
国立社会保障・人口問題研究所の最新データ(2015年)によると、不妊を心配している、または過去に心配したことがあると答えた夫婦の割合は前回(31.1%)よりも多い35.0%という結果でした。
つまり子供が出来ないことに悩む夫婦は、3組に1組を超えているのです。
不妊とは、夫婦ともに妊娠を望んでいて避妊をしていないにもかかわらず一定期間妊娠しない状態を指します。
日本産婦人科学会では、次の通り定義されています。
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
不妊の原因は夫婦によってさまざま。決して女性だけが抱える問題ではありません。
しかし女性は妊娠するためのタイムリミットを考えなければなりませんよね。
年齢を考慮して現実的に問題に向き合い、不妊クリニックを利用する夫婦は年々増加しています。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、不妊を心配した経験のある夫婦の割合は35.0%と高く、実際に医療機関へ検査や治療を行った夫婦は18.2%と半分以上を占めています。
過去10年の中で、不妊治療に臨む割合は上昇傾向にあるのです。
子供が出来ない夫婦の特徴
「周りからのプレッシャーが辛い」「パートナーが妊活に協力的じゃない」 自分はこんなにも頑張っているのに結果が現れず、家族や友人からの心無い言葉に傷ついている女性も多いでしょう。
周りの夫婦は2人目、3人目と出来ているのにどうして私たちにはできないんだろう…、そうした悩みは周りに相談しにくいものです。 ここからは、子供が出来にくい夫婦に考えられる特徴についてご紹介していきます。
体質
まず考えられる特徴として、夫婦またはどちらかの体質が原因かもしれません。 体質は、遺伝的要素や普段の生活習慣などさまざまな要因が考えられます。つまり、不妊の原因となる体質を特定できれば、医学的に解決できる可能性は高いということです。
不妊症の原因として考えられる体質を、女性と男性に分けてまとめました。
不妊症になりやすい女性の特徴
女性の不妊症になりやすい特徴を7つご紹介します。
- 年齢が35歳以上
- 過度なダイエットや食事制限をして生理不順が起きている
- 月経の間隔が極端に短い、または長い
- 月経の期間が極端に短い、または長い
- 月経の量が平均より多い
- 卵管炎や、骨盤腹膜炎の原因となるクラミジア感染症にかかったことがある
- 性感染症にかかったことがある
- 子宮筋腫や子宮内膜症、子宮の先天的な形態異常を指摘されたことがある
女性は年齢や婦人科系の病歴も影響しますが、月経不順の有無も不妊体質かどうかの判断材料になります。毎月の生理が正常か今一度セルフチェックしてみましょう。
不妊症になりやすい男性の特徴
次に、男性が不妊症になりやすい特徴を7つご紹介します。
- 肥満体型
- 喫煙・飲酒を好む
- 長風呂やサウナによく入る
- 過度なストレスを抱えている
- 遺伝や発育段階で受けた影響によるもの
不妊の原因は、女性だけでなく男性も該当します。 他人事だと思わずに、自分の生活習慣を見直すことが妊活への大きな一歩となるでしょう。
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不妊について向き合っていない
結婚すれば当然のように子供を授かることができると思い、ズルズルと時間が過ぎていませんか?いつの間にか、夫婦の間で「子供」に関する話題が避けられているのかもしれません。
不妊とは、避妊していない状態で一定期間妊娠しないことをいいます。 当てはまっている場合は、夫婦またはどちらかが不妊症の可能性があります。 心の中では子供が早く欲しいと思っているけれど、今さら相手に相談することは気が引けてしまうと悩み、不妊について話題にできない夫婦も多いです。
しかし、年齢を重ねていくごとに妊娠は難しくなっていってしまいます。 不妊はデリケートな問題で話題にしにくいかもしれませんが、今のあなたの気持ちを大切にして、パートナーと話し合う機会をつくってみてください。
仲が悪い
思うように妊活が進まず、相手との関係が悪くなっていることも「子供が出来ない夫婦の特徴」といえます。
「夫が全然協力的じゃない」「こんなにも頑張っているのに、夫が楽観的でイライラする」こうした女性側の意見は非常に多く見かけます。 不妊治療は女性側への負担が非常に大きいため、パートナーの妊活への意識の低さに不満を抱えている女性は少なくありません。
しかし愛する相手との子供が欲しいだけなのに、妊活が原因で夫婦仲が悪くなっては悲しいです。
子供が出来るように不妊治療を頑張ることも大事ですが、パートナーの気持ちに寄り添って仲を深め合うことが最も大切です。
今後の将来設計や子供のことなど楽しい話題を持ちかけて、会話を楽しむことから始めてみてください。
お互いに高齢
お互いが高齢であることも、子供が出来ない理由の原因として考えられます。
妊娠のしやすさは、年齢とともに低下していきます。
女性は年齢とともに卵子の数が減少することがわかっています。卵子の数は出産適齢期には30〜50万個ですが、37歳には2万個、閉経時期になると千個にまで大きく減ってしまうのです。
また、35歳をターニングポイントに卵子の質の低下も急速に始まります。
男性も同様に、加齢による精巣機能の低下が進行することがわかっています。25歳未満と35歳以上で1年以内に妊娠に繋がる確率は1/2にまで減少してしまうのです。
国立社会保障・人口問題研究所のデータによると、不妊を心配したことがあると答えた年代は20代が29.8%ですが、40代になると33.4%と増加しています。
夫婦ともに高齢で子供がほしいと考えている場合は、検査を受けて自分たちが妊娠しやすいか確認するだけでもしてみてください。
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排卵日がストレスになっている
妊娠を望む多くの夫婦は、排卵日を狙って性行為を行うでしょう。
しかし男性は、女性側から一方的に「この日、排卵日だからわかっているよね?」と性行為のタイミングを指示されると、プレッシャーを感じてしまいます。
排卵日を意識しすぎることで心理的なセーブがかかり、性行為自体を避けるようになるかもしれません。
女性にとって、排卵日は月に1度のタイミング。
この期間を絶対に逃したくないと思う気持ちは、非常にわかります。しかし排卵日の性行為を意識しすぎることがお互いにストレスになっては本末転倒です。
相手に負担を与えていないか今一度見つめなおして、お互いが自然に性行為できるような雰囲気づくりを心がけてみてはいかがでしょうか。
性行為が義務的になっている
自然に妊娠するために性行為は必要です。
しかし性行為が義務的になってしまうことで、お互いにストレスを感じてしまうでしょう。
とくに男性側は、「この日が排卵日だから」と一方的に性行為をする日にちを決められると、気持ちが乗らず興ざめしてしまいます。
タイミングや頻度を気にしすぎてしまうとお互いに気持ちがすれ違い、性行為そのものが負担になっていってしまいます。夫婦ともに満足できる性行為をするためにも「性行為=子作り」という概念を一旦外してみてください。
義務感やプレッシャーを感じないためにも、普段から自然にスキンシップを取ることも大切です。
解決方法
子供が出来ない夫婦の特徴についてわかりましたが、具体的な解決策はあるのか気になりますよね。
不妊は3組に1組の夫婦が抱えている問題です。
ライフスタイルや年齢などさまざまなため、解決方法も各夫婦によってさまざま。
ここからは、多くの夫婦が実践しやすい不妊の解決方法についてご説明していきます。
お互いによく話し合う
夫婦間での会話を増やすことが大切です。
普段からどれくらいの頻度で会話をされているでしょうか?
一緒にテレビを見ていてもどちらかが一方的に喋っているだけ、あるいはお互い無言だったりしていませんか?
また、その日1日あった出来事をお互いに話し話していますか?
会話は、人間関係を築き上げるうえで大切な行為です。ほんの些細なことでも相手に伝え自分の気持ちをわかってもらうことで、2人の仲はどんどん深まります。
普段からお互いのことを話し合う習慣を設けることで、子供のことや不妊などセンシティブな話題について相談できるきっかけにも繋がるでしょう。
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体調を整える・生活習慣を見直す
自分の体の状態を把握しておくことも重要です。
特に女性は、妊娠しやすい体づくりを意識してみましょう。
具体的には、次の6つの項目をチェックしてみてください。
- ストレスをため込まない
- 適度な運動を行う
- 冷え性の改善
- 無理なダイエットはしない
- 食事バランスに気を付ける
- たばこや飲酒は控える
また、婦人科検診や毎日の基礎体温の確認で自分が妊娠しやすい体なのかを確認することもできます。最近は会社の健康診断に婦人科検診の項目が増えて、受診しやすくなってきましたよね。
体調管理に気を配り生活習慣を見直して、妊娠しやすい体づくりを目指しましょう。
医療機関を受診する
夫婦間で不妊治療について話し合い次のステップへ進むことを決めたら、医療機関を受診しましょう。
初診カウンセリングでは、病歴や妊活の状況の問診を行い、希望に沿った治療内容やスケジュールを提案されます。
代表的な不妊治療の種類について、まとめました。
不妊治療の種類(タイミング法、人工授精、体外受精)
不妊治療には、大きく分けて「タイミング法」「人工授精」「体外受精」の3つの治療方法があります。
タイミング法とは、妊娠しやすい最適なタイミングに性行為をして妊娠を目指す方法です。検査の結果のもと医師が判断して時期を明確に指導するため、市販の検査薬を使用した自己流の方法よりも精度は高いです。 一般的にタイミング法は自然妊娠が可能な夫婦が対象となるため、不妊治療の最初のステップといえるでしょう。
人工授精とは、排卵の時期に合わせて運動性の高い精子を子宮に注入する方法です。
タイミング法から次にステップアップする際に人工授精へと進みます。精子の質や量が劣り傷害がある方や性交障害がある方に向いています。
体外受精とは、卵子と精子を体外に取り出し受精させて受精卵が育ってから再び子宮へ戻す治療法です。 上記の方法が難しいと判断された場合に行います。 不妊治療で最も妊娠率が高いといわれていますが、女性への身体的・精神的なストレスがかかることや、手術費用や通院費などの金銭的な負担が大きいことが問題とされています。
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当サイトで精子提供を受けられた方のご感想
こちらでは、当サイトを運営する「I LOVE BABY」をご利用頂き、精子提供を受けた方のご感想を紹介します。精子提供をお考えの方はぜひご覧ください。
Aご夫妻
私達は夫が無精子症の診断をうけ、こちらにサポートにお願いすることにしました。カウンセリング後に病院を紹介頂き、スムーズに体外受精へ進めることが出来ました。 何より助かったのは費用面です。様々なサポートを速やかにして頂けましたので、全く困らずに済みました。 お忙しい中ボランティアでここまで真剣にして頂き、本当に感謝しかないです。 |
京都府在住 年齢29歳
精子提供を受けて終わりではなく、その後も迅速に適切な治療が受けられる病院を紹介頂けました。 また、体外受精や妊娠出産までの費用は高額であるイメージがあり不安でしたが、相談してみると一緒に解決策を探して頂けました。 |
子供が出来ないことを抱え込まず専門家への相談も検討しよう
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、子供が出来ない夫婦の特徴や妊娠するための解決方法をご理解いただけたと思います。
I LOVE BABYでは、精子提供をはじめ、不妊治療に関する様々な支援を行っております。
また、治療費用に関するご相談も受け付けております。費用を気にすることなく、最後まで治療を受けて頂けるよう、ご提案・サポートをいたします。
不妊治療でお困りの方は、ぜひご相談ください。
精子提供の無料相談&支援サイトの一般社団法人I LOVE BABY