友情結婚とは、信頼し合える友人を結婚のパートナーとして選び、互いの信頼や共通の目的を基に築かれる結婚スタイルです。
子どもを持たない、性的関係を持たない、あるいは同性のパートナーと恋愛するなど、従来の結婚の枠にとらわれない形態として注目されています。
本記事では、友情結婚の概要やメリット・デメリット、子どもを持つ場合の方法などについて詳しく解説します。
目次
友情結婚とは
友情結婚とは、結婚をパートナーシップとして捉え、お互いの友情や信頼を基盤に築かれる結婚スタイルのことを指します。パートナー同士が恋愛感情を持たずに結婚し、相手を信頼し支え合う関係を築くことが特徴です。
性的マイノリティ、いわゆるLGBTQとされる方々が、「家庭」を持つために信頼できるパートナーとセックス関係のない友情結婚をするパターンが最近では増えています。
偽装結婚との違い
友情結婚と偽装結婚は異なります。
偽装結婚とは、法的な目的や利益を得るために結婚を装った虚偽の関係を指す一方、友情結婚は結婚の目的が友情とパートナーシップであり、恋愛感情やロマンチックな要素は存在しません。
友情結婚では、互いの人格や価値観を尊重し合い、家族やパートナーとしての役割を果たすことが重要です。信頼と共感を築き、結婚生活を支えるためにコミュニケーションや協力を大切にすることが求められます。
友情結婚は、パートナーシップの形態として選ばれる一つのスタイルであり、お互いが幸せを見出すことができる結婚のあり方といえるでしょう。
昨今の友情結婚の動向
昨今の社会では、友情結婚が増えてきています。
友情結婚の増加は、結婚観や家族のあり方に対する価値観の多様化、個人の自己実現の重視、経済的な安定の重要性などに起因しています。
また、共働き夫婦が増え、パートナー同士が助け合い、家事や育児を分担することが求められる現代社会の中で、友情結婚が一つの選択肢として注目されているといえるでしょう。
友情結婚は、結婚生活においてお互いが理解し合い、信頼を築きながら共に成長することが重要となります。
コミュニケーションや協力を大切にし、お互いの幸せを共有することで、友情結婚が持続的で充実した結婚生活を築くことができるでしょう。
友情結婚で子どもをつくることに問題はない?
友情結婚において子どもを授かることには特に問題はありません。
結婚生活の中でお互いのパートナーとしての役割を果たし、子育てに取り組むことができます。子どもにとっても、愛情と安定した環境が提供されれば、幸せな家庭環境を築くことができるでしょう。
ただし、友情結婚で子どもを授かる場合には、夫婦の間で意思疎通を図り、子育てに対する考え方や価値観を共有することが重要です。
互いに責任を持ち、パートナーとしての役割を果たしながら、子どもの成長を支えることが求められるからです。
友情結婚で子どもを持つことに関しては、家族や周囲のサポートや情報収集も重要といえるでしょう。専門家や関連団体の支援を受けながら、パートナーと協力し、子どもの幸せな成長を追求することが大切です。
友情結婚を選択する方の特徴
友情結婚を選択する方にはどのような方々いるのでしょうか。
ここではその一例を紹介します。
同性のパートナーがいる
友情結婚を選択する一つの理由は、同性のパートナーがいる場合です。
性的マイノリティの方々の中には、社会的な制約や家族の期待により、異性の結婚を求められる方もいます。そこで、信頼し合える異性のパートナーと結婚し家庭を築こうと考えている人も多くいらっしゃいます。
その際は、「同性のパートナーと付き合うことは自由。ただし、同居している異性のパートナーがいることはしっかり伝える」といったルールを設けるなど、工夫することが円満な関係を構築するのに役立つようです。
性的欲求がない
恋愛感情や性的欲求よりもお互いの理解や信頼を重視するため、性的な関係があまり求められないことがあります。結婚生活においてパートナーシップや共同生活を重視する方々が友情結婚を選択されています。
子供が欲しい
友情結婚を選択する方の中には、子供を持ちたいという願望を持つケースもあります。
結婚においてお互いのパートナーとしての責任を果たし、子育てに協力することで、子供が幸せに育つ環境を提供したいと考える人々が友情結婚を選ぶことがあります。
結婚を急かされている/親を安心させたい
友情結婚を選択する理由の一つに、結婚を急かされる状況や親の安心を求めるケースがあります。
社会的な期待や家族のプレッシャーにより、結婚が必要とされる場合、友情結婚を選択することで周囲の期待に応え、自身や家族の安定を図るということです。
友情結婚は、個々人の事情や価値観により選択される結婚スタイルの一つであり、お互いの理解や協力が幸せな結婚生活を築くために重要な要素となります。
友情結婚で子どもを作る方法
友情結婚を選んだカップルが子どもを持つ方法として、2つ紹介します。
特別養子縁組
友情結婚の夫婦にとって、特別養子縁組は一つの選択肢となります。
特別養子縁組とは、親となる者が既に成立している家庭に特別養子となる子どもを迎え入れる制度です。
子どもには生物学的な親が存在し、親となる者は養育責任を引き受ける形となります。友情結婚の夫婦は、絆のあるパートナーシップを築くことで、子どもを家族として迎える環境を作り出すことができます。
不妊治療
友情結婚の夫婦が子どもを持つためには、不妊治療の方法を検討することもあります。
不妊治療には様々な方法がありますが、代表的なものとして体外受精や人工授精があります。体外受精では卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を子宮に戻します。人工授精では、精子を女性の子宮内に直接注入する方法です。
また、精子提供を受けることも一つの選択肢となります。いずれの方法を選択するにしても、パートナーとの話し合いはもちろんのこと、専門の医師との相談を通じて最適な不妊治療の方法を選択するようにしましょう。
友情結婚の夫婦であっても、子どもを持つことを願う方はたくさんいらっしゃるはずです。
特別養子縁組や不妊治療を通じて、夫婦の愛と絆を持つ子どもを迎えることができるため、適切な専門家のサポートを受けながら、夫婦の希望を実現する道を探ることが重要です。
友情結婚のメリット
友情結婚には以下のようなメリットがあります。それぞれについて解説します。
信頼するパートナーと一緒に生活できる
友情結婚におけるパートナーとの関係は、信頼に基づいています。長い信頼と友情を築いてきたパートナーと結婚することで、お互いに高い信頼関係を持ちながら生活を共にできるはずです。
この信頼関係は、家庭を築く上での安定感や支えになることでしょう。
社会的に高い信用を得られる
結婚し家庭を持つことで、多くの人々から高い信用を得る可能性が高まります。
具体的なところでいうと、マンションなどは1人で購入するよりも夫婦で購入し保証人がついている方が手続きをスムーズに行うことができます。
ローンや家賃を折半するなど、選択肢が増えるだけでなく、税制の優遇措置や保険の区分の変更、お互いが病気になった際の補償など、生活の安定にも貢献するでしょう。
希望によっては子どもの育児ができる
友情結婚の夫婦にとって、育児も選択肢の一つです。特別養子縁組や不妊治療を通じて子どもを迎えることもでき、子育ての経験は夫婦の絆を深めるだけでなく、共に成長し、喜びを分かち合う機会となるでしょう。
以上のように、友情結婚には、信頼するパートナーとの生活、社会的な信用の獲得、そして希望によって子どもを育てることができるというメリットがあります。
それぞれの夫婦にとって、友情結婚が持つ意義や価値は異なるかもしれませんが、互いの幸せを追求する選択肢の一つとして注目されていることもうなずけるのではないでしょうか。
友情結婚のデメリット
一方で、以下のようなデメリットも考えられます。
周囲へのカミングアウトに迷う
友情結婚は一般的な結婚とは異なる形態のため、周囲へのカミングアウトに迷うことがあります。
友人や家族に友情から結婚に至ったことを説明する際、理解を得ることが難しい場合もあるからです。このような状況でのカミングアウトは、精神的な負担を感じることがあるかもしれません。
性的な問題に発展する可能性がある
性的な関係を重視せずに結婚したものの、共同生活が進む中で、性的な問題が発生する可能性があります。性行為を求められる可能性もあるため、夫婦の関係を困難にする要因となることがあります。
これらのデメリットは、夫婦間のコミュニケーションや相互理解の重要性を示しています。
友情結婚を考える際には、デメリットも含めて慎重に考慮し、将来のパートナーシップについて真剣に話し合うことが重要といえるでしょう。
友情結婚で失敗しないための注意点
友情結婚を成功させるためには、以下の注意点に留意することが重要です。これらは通常の結婚生活にも通じるところがありますので、ぜひポイントを押さえておきましょう。
金銭面のルールを設ける
友情結婚では、財産や経済的な面に関するルールを明確に設けることが重要です。日常的に使うお金の負担や将来的な資産管理について、事前に話し合い、合意を形成しましょう。
共有財産の管理方法や費用分担のルールを決めることで、金銭面でのトラブルを避けることができます。
日常生活のルールを設ける
友情結婚では、日常生活のルールを明確にすることが重要です。
家事や家計の分担、生活リズムやルーティンの確立など、日々の生活を円滑に進めるためのルールを共有しましょう。相互の期待や役割分担を明確にすることで、不必要な摩擦やトラブルを回避することができます。
妊活の有無を事前に話し合う
友情結婚後に子どもを持つかどうかは重要なテーマです。
結婚前に妊活についての話し合いを行い、お互いの意向や希望を確認しましょう。子どもの有無に関する意見の相違が友情結婚の原因となることもありますので、この点を事前に明確にすることが重要です。
結婚後の恋愛
友情結婚では、結婚後の恋愛や情熱が薄れることが課題となる場合もあります。
結婚後もお互いの関心や愛情を深めるために、積極的にコミュニケーションを取りましょう。デートや旅行など、夫婦関係を活性化させるための時間を大切にすることが重要です。
友情結婚の成功のためのポイント
友情結婚は、パートナーとの信頼や共通の目的を大切にした結婚スタイルです。金銭面や日常生活のルールを設け、妊活や結婚後の恋愛にも配慮することが成功につながります。
一方で、周囲へのカミングアウトや性的な問題に注意しなければいけません。
友情結婚は、個々の価値観や関係性によって異なる形を取りますが、互いの理解とコミュニケーションを大切にすることが鍵となります。
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