不妊治療に疑問や不安を抱いている方に向けて、セカンドオピニオンを受けるメリットと注意点を解説します。
不妊治療を受けていると「もっと自分にあった治療法があるのでは?」「先生の説明に疑問が…」と思うこともあるでしょう。疑問や不安を抱いたまま不妊治療を受けることはつらいものです。ストレスが治療結果に影響してしまうこともあるので、別の先生から意見をもらうことを考えてみてはいかがでしょうか?
今回は不妊治療中に別の先生から意見をもらうメリットと注意点について、解説します。読んでいただければ、スムーズにセカンドオピニオンを受けられるようになるはずです。そしてより納得したうえで、不妊治療を進めていけるようになるでしょう。
目次
セカンドオピニオンとは
「セカンドオピニオン」とは、「他の意見」を意味します。一般的には主治医以外の先生から意見を求めることを指します。ただし「病院を変えたい」という気持ちで受けるものではありません。
たとえば不妊治療を受けるために病院で診察を受けて、治療方針を説明されたとしましょう。しかし他の病院も受診すれば、最初の病院とは違う見解が聞けるかもしれません。違う見解を聞くことで、最初の病院での治療方針をさらに理解できるようになることもあります。
あくまでも他の先生の意見を聞いて、患者さん自身がしっかりと判断できるように支援することが目的です。以上のようにセカンドオピニオンとは、主治医以外の先生に意見を求めることを指します。
不妊治療中にセカンドオピニオンを受けるメリット
それでは不妊治療中にセカンドオピニオンを受けるメリットについて見ていきましょう。他の医師の意見を参考にすることで、次のような3つのメリットが感じられるはずです。
メリット1:不安やストレスがなくなる
セカンドオピニオンを受けるメリットとして、治療への不安やストレスがなくなることがあげられます。主治医の判断や治療方針に疑問を感じたとき、そのままにしていては不安が募るばかりです。
しかし別の先生から意見をもらえば、主治医の治療方針への疑問が解消されることがあります。ストレスはホルモンバランスを乱れさせるので、排卵周期の乱れを引き起こすことも少なくありません[1]。治療へのストレスを抱えていては治療結果にも影響が及んでしまうこともあります。別の先生から意見をもらって不安やストレスの少ない不妊治療を受けましょう。
「不妊治療のストレス・不妊うつとは?原因や対処方法について」の記事では、不妊うつの原因や症状、対策などについて解説しています。
不妊治療中のストレスケアの方法もご紹介しておりますので、あわせてぜひご覧ください。
メリット2:より良い治療法を選べる可能性がある
より良い治療法を選べる可能性があることもメリットと言えます。たとえばご自身にとって最適だと思われる治療法を提案してもらえることもあるでしょう。
別の先生から意見をもらうことは転院を目的とするものではありません。しかしもし、よりご自身にあった治療法を提案されたとしたら、転院する選択も可能です。不妊治療ではスピードが大切なので、結果が出やすいと思われる治療法を探すことは大切ではないでしょうか。
【関連記事】
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メリット3:主治医の見解が広がる
不妊治療のセカンドオピニオンで、主治医の見解が広がる可能性もあります。不妊治療の専門医師であっても、他の先生に言われなければ気づかないこともあるかもしれません。別の医師からの意見を参考にして「なるほど」と納得した場合は、治療に取り入れようと思ってくれることもあるでしょう。
ひとつ前のメリットでも解説しましたが、別の先生から意見をもらうことにより、さらに良い治療を受けられるようになることがあります。転院をしなくても、主治医が治療方針を変更し、より良い結果を残せるようになることも考えられます。
セカンドオピニオンを受ける際の注意点
不妊治療中にセカンドオピニオンを受けることには、数々のメリットがあります。しかし受けるときには次のようなポイントに注意するようにしてください。
注意点1:主治医に紹介状を用意してもらう
別の先生から意見をもらうときは、まず主治医に紹介状を書いてもらいましょう。紹介状があれば今までの診察や診断について、客観的なデータを示せます。もし必要であれば、検査画像や記録も渡してもらえるはずです。
別の先生から意見をもらいたいことを、主治医に伝えにくいという方もいるでしょう。「信頼していないと思われるのでは…」と不安になる方もいるようです。しかし多くの医師はセカンドオピニオンを受けることに悪い印象は抱きません。快く紹介状を用意してもらえることがほとんどです。
むしろ伝えないことで主治医との信頼関係が損なわれてしまうこともあります。事前に希望していることを主治医に伝え、紹介状を用意してもらってください。
注意点2:不妊治療専門の病院・クリニックへ行く
別の先生から意見をもらうなら、不妊治療専門の病院やクリニックを選ぶことも注意点のひとつです。一般的な産婦人科では、不妊治療について深い知識を持っていない先生もいます。しかし専門の病院やクリニックであれば症例数も豊富で、より有益な意見を聞ける可能性が高くなるためです。
不妊治療専門の病院・クリニックでは薬剤治療や人工授精、体外受精など、幅広い治療方法に対応しています。また生殖医療専門医が在籍していることもあり、専門的な意見をもらえるでしょう。受診する際には不妊治療専門の病院やクリニックを選ぶのがおすすめです。
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[1]参照:厚生労働省:特集